生成AIの精度を高める「RAG(検索拡張生成)」とは何か
NVIDIAが、生成AIモデルの回答精度と信頼性を外部情報源からの事実で補強する技術「検索拡張生成(RAG)」について解説している。LLMの知識の限界や誤情報生成といった課題への対処法として位置づけられている。
NVIDIAの公式ブログにて、生成AIの分野で注目される技術「Retrieval-Augmented Generation(RAG、検索拡張生成)」についての解説が公開された。RAGは、大規模言語モデル(LLM)が回答を生成する際に、外部データソースから関連情報を検索・取得し、その情報を踏まえて応答を生成する仕組みを指す。
LLMが抱える課題とRAGの狙い
LLMは学習時点までのデータに基づいて応答を生成するため、最新情報への対応や、学習データに存在しない専門的・社内的な情報への対応が難しいという課題がある。また、事実に基づかない内容をもっともらしく生成してしまう「ハルモニシネーション(幻覚)」も知られた問題である。
RAGは、こうした課題に対処するため、モデルが回答を生成する前に外部のデータベースやドキュメント、リアルタイム情報源から関連情報を検索し、その内容を根拠として応答を組み立てる手法である。これにより、モデル自体を再学習させることなく、最新かつ正確な情報を反映した回答を得やすくなる。
仕組みと活用の広がり
RAGは一般的に、ユーザーの質問に関連する文書やデータを検索エンジンやベクトル検索の仕組みで取得し、その情報をプロンプトに追加した上でLLMに渡すという流れで動作する。これにより、企業独自のドキュメントや社内データを活用したチャットボット、カスタマーサポート、社内検索システムなど、実務での応用が進んでいる。
NVIDIAはRAGを、生成AIの実用性・信頼性を高める重要な技術要素の一つと位置づけており、企業がAIを本番環境で活用する上での基盤技術として紹介している。
原文ソース
NVIDIA