GPT-5.6発表 — コスト効率を大幅改善した新フラッグシップ群
OpenAIがGPT-5.6ファミリー(Sol・Terra・Luna)を正式提供開始。エージェント向けの新機能「Programmatic Tool Calling」で、ツール多用タスクのトークン消費を削減する。
OpenAIは2026年7月9日、新しい主力モデル群「GPT-5.6」を正式に一般提供開始した。6月26日にプレビューされていたフラッグシップ「Sol」に加え、バランス型の「Terra」、高速・低コストな「Luna」、そして高負荷処理向けの「Sol Ultra」モードという4段構成でラインナップを揃えた。
価格とラインナップ
価格は100万トークンあたり、Solが入力5ドル/出力30ドル、Terraが入力2.5ドル/出力15ドル(GPT-5.5比で約半額)、Luna が入力1ドル/出力6ドルと、用途に応じて選べる幅広いコスト帯を用意している。
Programmatic Tool Calling
今回の目玉機能が「Programmatic Tool Calling」だ。モデル自身が小さなプログラムを書いて実行し、ツール呼び出しの調整や中間出力のフィルタリング、次のアクションの決定までを担う。従来のようにツールの応答をすべてモデルへ往復させる必要がなくなり、ツールを多用するエージェントタスクを少ないトークン数・少ない往復回数で完了できるという。あわせて、明示的なキャッシュブレークポイントや30分間の最小キャッシュ保持時間など、プロンプトキャッシュの予測可能性を高める変更も加えられた。
ベンチマーク
エージェント型コーディングを測るTerminal-Bench 2.1では、Sol Ultraが91.9%、標準のSolが88.8%を記録し、Claude Mythos 5(88.0%)やGPT-5.5(88.0%)をわずかに上回った。総合知能を測るArtificial Analysis Intelligence Indexでは、Sol(max)はClaude Fable 5(max)に1ポイント及ばないスコアながら、コストはおよそ3分の1に抑えられているという。生命科学分野の評価でもGPT-5.5からの改善が見られると報告されている。
原文ソース
OpenAI