NVIDIA Grace Hopperがトレーディング分析ソフトMurex MX.3の性能を加速、消費電力も削減
金融取引・リスク管理ソフト大手Murexが、NVIDIA Grace Hopper Superchipを採用しMX.3プラットフォームの分析処理を高速化。CUDAとGPUアクセラレーテッドコンピューティングにより性能向上と省電力化を両立した事例。
パリを拠点とする取引・リスク管理ソフトウェア企業Murexが、NVIDIAのGrace Hopper Superchipを活用し、主力製品「MX.3」の分析性能を高速化しつつ消費電力を削減したことがNVIDIAのブログで紹介された。
2008年金融危機がきっかけに
Murexで定量分析研究のグローバル責任者を務めるPierre Spatz氏は、2008年の金融危機とその後強化されたリスク管理規制を受けて、銀行各社が計算コストの削減に注力するようになると予測していた。この流れを見据え、Spatz氏はNVIDIAのCUDAおよびGPUアクセラレーテッドコンピューティングをいち早く採用し、高いパフォーマンスと電力効率の両立を目指してきたという。
Grace Hopperによる性能向上
今回、MurexはCPUとGPUを高帯域幅で接続するNVIDIA Grace Hopper Superchipを導入し、MX.3プラットフォームにおけるリスク分析やデリバティブ評価などの計算処理を加速。従来の構成と比較して処理性能を高めながら、データセンターでの消費電力を抑えることに成功したとしている。
金融業界では、リスク計算の高速化と運用コストの最適化が引き続き重要な課題となっており、GPUアクセラレーテッドコンピューティングの活用は今後も広がると見られる。
原文ソース
NVIDIA